薄型レンズのファンにはお馴染みのパンケーキレンズです。重さはなんと55g、厚さは19mmしかありません。ペンタックスのkマウント互換で、発売は、1993年ごろだと思われます。3群4枚構成で、最短撮影距離は60cm、大きさは60mmx19mm、絞りはねは6枚構成です。当時の定価は2万円でした。
重量 | 55g |
大きさ | 60mmx19mm |
レンズ |
3群4枚構成 テッサータイプ 1:2.8 |
絞り | 最小絞りF22 6枚羽根 |
焦点距離 |
撮影距離:0.60m-∞ |
メーカー | リコー |
フィルター径 | 52mm |
発売価格 | 20,000円 |
このレンズの特徴は、フィルムらしい、柔らかな描写力にあります。とがった気分で、キリキリしたハイコントラストの写真を撮ろうと思っても、このレンズを使えば、ソフトで落ち着きのある写真になってしまいます。あたかも、一時的な感情がそぎ落とされて、エッセンスだけが記憶の中から浮かび上がってくるようです。また、カラーの場合の発色も、控えめでありながら日本画のように美しいものです。最初に撮った1本で撮影者を驚かすようなレンズではありあません。しかし、繰り返して使っているうちに、落ち着いた作品を作るための頼りになるレンズになるでしょう。
45mmという画角は、いわゆる標準レンズに分類されます。標準レンズとは、L版程度の大きさでプリントしたときに、実物と同じ程度の大きさに写る画角のレンズという意味です。ですから、標準レンズを使うと、自分が見ている感覚をそのまま写真に残すことができます。その意味でも、Rikenon45mmF2.8は、とても使い易いレンズと言えるでしょう。
45mmF2.8がとてもに使い易いので、今度は同じXR リケノンの28mmF3.5(60g)を買おうかと思ったのですが、そのときは、もう後の祭りでした。カメラ屋さんを何件も見たのですが、すでに、店頭からすっかり姿を消していたのです。おそらく、すぐに製造中止になってしまったのでしょう。残念ながら、28mmF3.5には、その後、二度とお目にかかっていません。
ペンタックス MZ-M + XR リケノン 45mmF2.8 作品ギャラリー1 2008.12.3
ペンタックス MZ-M + XR リケノン 45mmF2.8 作品ギャラリー2 2009.1.30